訪問理美容講習会

平成27年度には、「美容技術で地域貢献をしたい!」という理美容師の仲間の輪を広げていくことを目的として、日本財団の助成を得ながら「訪問理美容講習会」を実施しました。

現在の日本は益々高齢化が加速化し、離島や中山間地域などの過疎地域は消滅の危機とまで言われていますが、「過疎になっても、高齢になっても、生まれ育ったこの里で暮らしたい。」と願う地域住民の方々がいる限り、私たちはその方々がいつまでもお元気で暮らすためのお手伝いをしたいと思っています。

そのために、これからの訪問理美容活動の目標として以下の3つを挙げています。

1 持続的な地域活動の為の仲間づくり

2 訪問理美容を行う人材・リーダーの育成

3 離島・中山間過疎地域での交流活動の推進

講習会を通して、これからの人材育成や訪問理美容にたずさわる理美容師同士のネットワークづくりに取り組み、離島や中山間地域などの過疎地域の高齢者の方々が元気に暮らしていけるように、そして、女性が生涯女性らしく生きていけることを尊びながら、持続性のある活動をしていきたいと考えています。

講習会への参加をご希望の方は、フリーダイヤル 0120-294-340、またはこちらのフォームよりお気軽にお問い合わせください。

内容例


開講式

ファシリテーターに池澤良子さんをお招きし、「ミーティング・ファシリテーション」の会議術の中から、お互いの訪問理美容の目指すビジョンの定め方やアイデアの整理方法を学び、お互いの未来を語る機会を設けました。


車いすの方への着物の着付

障害があるからといって着物が着れないという事はありません。着物に少しの工夫をして、車いすを使用している方の障害のある身体の部分に手を添えると着物が着れるようになります、と講師から講習を受けました。車いすの花嫁に着物を着せてあげる事も美容師さんの大切な仕事です。


車いすの方へのカット

通常のカットとは異なり、身体に負担の掛けないカット技術を要求されます。


エンジェルメイク

1級メイクセラピストの講師からエンジェルメイク(亡くなった方へのメイク)の基本から学習しました。


起業を学ぶ(個人とチーム)

地域での訪問理美容の運営をどのように考えるか?をテーマに、課題と解決に向けて意見を出し合いました。


ベッドでの理美容技術

老人介護施設等に入所している方や、自宅で寝たきりの方への施術を学びました。訪問理美容には欠かせない技術です。


在宅訪問理美容&修了式

訪問理美容の基本的な内容を詳しく説明して、今後の地域活動の基本となっていきます。又終了後各人に修了証書が授与されました。


離島訪問理美容・実習編

岡山県笠岡市高島に実習に行きました。人口60人の島には美容室も理容室もありません。フェリーの待合所をお借りしてパーマや染めを行いました。